まず、四月十八日号の記事だが、「激震スクープ――セクハラ、暴力、霊視商法――丸秘フロッピーに封印されていた――摩訶不思議教団――コスモメイト深見青山教祖の“行状”」という、いかにも読者の関心を引きそうなタイトルのもと、コスモメイトの深見青山教祖がどれほどに悪辣な人物であるかを伝える記事仕立てになっている。これを、コスモメイトの内部事情をしらない一般読者が読めば、「またまたとんでもない教祖が現れたものだ」と思うのは必定。それほどに、刺激的な内容なのだ。
では、この『サンデー毎日』四月十八日号に書かれているとことは本当に事実なのか。事実としたら、コスモメイトという組織および深見青山教祖は社会的に糾弾されてしかるべきだが、冷静な判断力をもつ読者の目には、かなりいかがわしく、信用できない記事に思えたはずだ。というのも、どこをどう読んでも、情報源が偏りすぎている上、悪意に満ちた表現が多すぎるからだ。
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